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哀しい現実・お友達 [konekone陶芸教室]

前回記事の続きになります。
前回記事はこちらをクリックして下さい「歌う少女と目の見えない羊と」


子 並び.gif


哀しい現実・お友達




目が見えないながらも、親切なお友達とご一緒に陶芸体験に来られた優しいお母さん
彼女が作ったコーラス人形」「大草原に寝そべる羊」


コーラス人形は、娘さんの中学校入学お祝いのために作られたのです。
私は、割らないよう注意して、約束の期日・4月1日までに焼き上げました。
「入学式は8日なので、それまでにラッピングしておきたい ♪ 」と、彼女は楽しみな様子でした。



焼き上がったので、電話でお知らせしました。
電話口に来られるまで、とても時間がかかりました。
きっと電話が鳴っても、急ぐと危ないのでしょう。



ところが、ご連絡をした後も、なかなか取りに来られません。
体調が芳しくないのかもしれない…と思い、彼女をエスコートして来たお友達の方へも連絡してみたところ、
「私は、これから出掛けるのでそのうちに」と素っ気ない返事でした。
あの日、お友達も楽しくご一緒に作られたんですが…



お友達からもなしのつぶて。
4日、5日と過ぎ、入学式に間に合うのか気になってきたので、お届けしようかな?と思い始めました。
再度お友達の方へお電話して、彼女の家を尋ねました。すると、
「彼女の家? 知りませんよ。私は友だちなんかじゃありません。
時給1,350円のボランティアなんです。呼ばれた時に呼ばれた所へ出向いて、お世話をするだけなのですから。そう、彼女にお金がある時にね。」とハッキリ。



これが現実でした。



内情を知ってしまった以上、わざわざお届けすることも気が引けました。
工芸館の棚に置いておきますから、とお友達?の方へ伝えました。
後日、棚にはなかったので、どなたかが取りに来られたのでしょう。
果たして、8日に間に合ったのかどうかはわからず終いです。



時給1,350円はボランティアと呼べるのでしょうか?
この金額、熊本の最低賃金の2倍以上です。
確かに彼女は私に「お友達の◯◯さんです」と紹介されましたけれど…



私はいつも、作品を焼き上げてお渡しする時の、皆さんの笑顔を心のよりどころにしています。
この時だけは、それがかないませんでした。



1,350円のお友達…
この一面も、日本の福祉の現実です。





3年以上が経ちましたから、記事にしました。


こねこねねんど.jpg


皆様から「後日談が気になります」というコメントをたくさん頂きました。
後日談のみでは済まされないことなのですが、
私には せめてブログで記事にすることくらいしか出来ません。




追伸:
コメント欄より

↓ayaさんからのコメントです。

これが現実ですかね、賃金を貰っていたらボランティアでは ありませんね、その方は嫌なことでもあったのでしょうか・・・ 手元に届いていたら いいですね!!

私は、このコメントを読んで、ハッとしました。
これまで、「手元に届いていない」ということを想定したことが無かったのです。
体験された方の手元に届いていないことも有り得るんですよね…
これからは、どんな事情が生じても、体験された方の手元に必ず届くよう配慮しなければ!と思いました。

それから、もう一つ。
ボランティアのお友達も一緒に陶芸の体験をされたのですが、
どうしても作品の出来映えを気にするあまり、初めから没頭して楽しむことが出来なかったような、そんな感じを受けました。
出来上がった作品は、目の見えない方のダイナミックさに比べて、多少チマチマ感があったのです。
私は決して比較したりはしませんが、一目瞭然なのは否めませんでした。
目の見えない方には、幸い?そんな些細なことは伝わりません。

見えているがために、競ってしまう…
見えているがために、出来映えが気になる…

人間って複雑ですね。





nice!(39)  コメント(20) 
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コメント 20

aya

これが現実ですかね、賃金を貰っていたらボランティアでは
ありませんね、その方は嫌なことでもあったのでしょうか・・・
手元に届いていたら いいですね!!
by aya (2009-12-23 22:32) 

園ヒグラシ

日本という国は、本当に福祉後進国なんですね。
弱い人は、どこまでも苦しみ続けるのです。
by 園ヒグラシ (2009-12-23 22:55) 

きよたん

せっかく作った作品ですから届いているのを
祈ります
ボランティアはその場限りのことでもそんなに
割り切れる仕事だとは思わないのですが
よほど忙しくゆとりがないのでしょうか
現実はシビアですね
by きよたん (2009-12-23 23:25) 

tacit_tacet

表現しがたいとても複雑な想いで拝読しました。
せめて手元に届いていたことを祈ります。
by tacit_tacet (2009-12-24 00:21) 

michy-papa

お友達?の方にも
色々と事情があるのでしょうが、
仕事と割り切れるところに
寂しい現実を感じます。
by michy-papa (2009-12-24 00:31) 

匁

なかなか難しいですね。
親切 社会奉仕 がそうでない。
難しい心境です。
by (2009-12-24 09:18) 

SILENT

>目が見えないながらも、親切なお友達とご一緒に陶芸体験に
>来られた優しいお母さん。
お母さんが一生懸命粘土を触り創られた、その時の光景が目に浮かびます。この時間は輝いて見えました。その現実ともう一つの現実。お母さんが体験された粘土の時間の輝きに救いを求めたいと思います。今日はイブの日ですが、中学の娘さんとお母さんが
幸せな暮らしをされている事を望みます。
こんな希望は甘いのでしょうか!
by SILENT (2009-12-24 11:28) 

kuni

きっとまた何年かして忘れたころに解るんじゃないでしょうかね、、、、。
その自称ボランティアさんも不幸なひとですね、、、そういう気持ちでいる限り幸せには絶対なれないことを解っていないのですから、、、。そりゃあ「ちまちま」にもなってることでしょう。

SILENTさん、甘くなんてないですよね。みんなが人の幸せを願えば、世の中もっとよくなるんですからね~。
by kuni (2009-12-24 12:35) 

ナカムラ

これを読ませていただき、今想いは複雑です。どう考えればいいんでしょうか。ただ、何となく私なりに感じたことを書きます。

この国の福祉、ノーマライゼーションのレベルはこれでもよくなって来たほうだと思うのです。以前はもっとひどかった。もしかすると、出来上がった作品も大切ですが、目のみえないお母さんにとっては行為自体が大切なものだったのかもしれません。もしかすると、もっと寂しい現実があるのかもしれない。周りのやさしさを拒否されている方かもしれない。それはわかりません。誰も助けてくれない、ではなく、あえてお金で助けてくれる人を雇ったのかもしれません。ただ、身体でも精神でも美術はある種のセラピーになるのだと思います。もっと美術やその制作の過程において何かの力になれるといいな、と思うばかりです。
by ナカムラ (2009-12-24 13:34) 

ikuko

今、読み終わったところで、
なんとコメントしたらいいのか、
すごく複雑な気持ちです。
まさか・・のまさか・・。
いくらボランティアだとはいえ、そんなに冷たい、というか
「友達でもなんでもない」なんて言えるものなんでしょうか。。
というか、お金もらってて、ボランティアって何でしょう。

仕事で繋がりのある方とだって、
お金だけのつながりではなく、
基本は信頼関係があったりしますよね。。

この「ボランティアさん」は、
なんて寂しい方なのかと思います。。。



by ikuko (2009-12-24 14:31) 

なぎ猫

なんとも切なくなるお話でした。たとえ一時であっても一緒に参加したのならせめて連絡してみるわ、くらいのやさしさがあってもいいような。ボランティアって何なの?と考えてしまいますね。
by なぎ猫 (2009-12-24 14:46) 

アイスっこ

人間って同じ人でも
いくつも顔を持っているし,
また,持つつもりが無くても
持ってしまうことありますよね。
たまたま,機嫌の悪いときに
あたってしまったのであって,
ボランティア?しているときは
優しい顔を持っていて
ほしいなぁって思います。
by アイスっこ (2009-12-24 16:16) 

miopapa

そういうのって、やたら多いですよね!?

でも、逆に私は、
とっても素敵な、心のこもったボランティア達を沢山、永年みてきてて

東京の仲間なのですが
都立医療短大の学生さん達が、もう20年近くになりますが
先輩から後輩へ受け継ぐように
私と同じ頸損の仲間のボランティア活動に当たってくれていて
ある人は、障害のある一人暮らしの人の家に下宿し
代わりに家賃はただだそうですが、ヘルパーさんが来てくれないような
夜中などの介助に当たってくれていたり
卒業後も、ボランティアとしての関わりが続く中で
結婚をされたケースも何組も・・・
  そんな人達をみてると、本当に心から拍手したいし
    みんな、とても幸せそうに暮らしていますよ!

by miopapa (2009-12-24 19:28) 

dororo

もしかしたらその人はその時すごく悲しいことや嫌な事があって
そういう態度をとってしまったかもしれない。
そう思いたいです。

時々本当に心ない人はいますけどね。
せめて自分はそうならないよう気をつけたいと思っています。
by dororo (2009-12-24 22:08) 

あうりん

このボランティアと言った方は本当にボランティアだと思って
いるのでしょうか?ボランティアの意味がまず解かってない気がします。
もしくはこのボランティアをしているつもりの方にはそうは思えない
事情や出来事があるのでしょうか?
世の中がもっと沢山の人が思いやりを持って生きられるようになる事を
深く願います。
by あうりん (2009-12-24 22:38) 

TSUYO

言葉がありません・・・。
伯母が、生まれつき全聾(耳が聞こえない)で、その人と小さいときから一緒に暮らしてきたので、障害を持つ人、それからその回りにいる人の苦労は身にしみてわかります。

う~ん、なんだかなぁ・・・。
by TSUYO (2009-12-25 11:56) 

☆ササエ☆

>お友達の〇〇さんです、と紹介された気持ち・・・。

きっと、仲良さそうに振る舞われていたのでしょうね。

ボランティアだとしても最後まで友達で通すのが優しさではないでしょうか。
彼女にはボランティアと言う資格はありません。
by ☆ササエ☆ (2009-12-25 14:03) 

COLE

人にやさしくできた分だけ、たとえその人が気が付かなくていても
人は幸せになれると信じています
ボランティアの方のことは悲しい現実ながらそういう人はいるものです
それはともかくとして、私には前回の記事にて紹介されたお母さんと
娘さんの絆に大きな感動があります
作品を渡すときにみる笑顔ももっと大切にされているchakoさんにもNice!
必ず大切にされていることでしょう
by COLE (2009-12-26 19:59) 

の

(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン 、、、良く分かりますデスゥ
物作りの前に、、、、、、、、、、、、。

   [自分自身を、、、つくる]☜ウチはそんナン思いますデス~^^;



by (2009-12-26 20:28) 

nstyle

本当に、哀しい現実ですね。
でも、きっと目の見えない方は、たとえお金目当てだとしても
手助けしてもらえただけでとても嬉しかったんじゃないかなと思いました。
目の見えない辛さは、私には想像もできない世界ですが
その現実があるからこそ、すべての人は彼女にとって友だちで
感謝をしたくなるような存在だったんじゃないかな…と思いました。
でもそのことと、ボランティアをする側の態度は別問題かなと思いますが。
by nstyle (2010-01-06 16:32) 

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